喰ろうてやりたい
 幸村は組み敷いた忍びの尻を掴むように揉みながら、かついだ膝裏ごと肩を持上げた。より深くに差し込んだ肉茎を締め付ける佐助はもうまともな言葉を零すことさえろくにない。
 身体をさらに深く折られ、女のように股を開かされた上に正面から突き上げられた佐助は喉を震わせて、貪欲に奥へと突き上げてくる幸村にされるがまま、床から浮いた腰を淫らに揺らす。それでも尚、すでに一度吐き出した精で濡れそぼった音を立てる入り口に幸村が自身を押し付けるように腰をゆすると、擦れるのがたまらぬらしく、悲鳴をあげた。幸村を食んでいる内壁が生き物が蠢くように締め付けをますのにたまらず、幸村は漏れそうな声を佐助の口内へ舌ごと押し込んだ。
 うまく動かぬ佐助の口は飲み込みきれずに垂れた唾液でぬれていて、口を重ねるだけでも淫らな音をたてる。幸村はもたつく佐助の舌を己が舌で愛撫するように甘く噛み付き、幾度も口を吸った。くぐもった声をあげる佐助の腕が、苦しがりながらも首の後ろに巻きつき、ぎゅうぎゅうと締め付ける。それは催促にしかとれず、幸村が誘われるままに、佐助の身体が浮くほど強く腰を打ちつければ、強張った足裏が抗議のように背を叩いた。
「ん、んっ」
「は、ぁ――…さす、けっ」
だが抗議めいた佐助の足裏にさえ煽られた幸村は胸を爪先でいじりながら、佐助の肉を擦った。すでに幾度も達し、自らの腹をも白く汚した佐助のそれは幸村の指に粘着質な音をたてながら、再び頭をもたげはじめる。
「あ、あああっ だめ、だんなっだめ……ぇっ!」
 柔軟な身体を強張らせながら再び達した佐助の精を掌で受けた幸村は身体を起こし、佐助を繋ぎとめていた一物を引き抜いた。まだ昂ぶり、熱いそれを惜しむように、入り口はひくひくと震え、そのたびに白濁が泡立ちまじりにとろりと零れ落ちる。その様を目にして、すでに顔に溜まり切った熱が、ますます高まるのを感じた。
 息をするだけでも熱い。佐助も同様のようで、耳まで朱に染めた身体から力を抜いている。だが、荒げた息をするのがやっとという有様の忍びが抗議するのも聞かずに粗末な身体を転がし、幸村は半ば腹上に抱くように、佐助を持ち上げた。
 ひ、と掠れた悲鳴をあげた佐助はそれでも背後から自分を抱きかかえる主人の熱に悦ぶように背を弓なりにし、甘えた声をあげる。幸村は耳を食みながら、佐助の太腿をわしづかむと、軽い忍びの身体をすっかり抱き上げ、自分の昂ぶりで佐助の熱を擦るようにした。
 腰を揺らすと、佐助の袋が幸村の根元を擦る。腹に力を入れながら佐助の身体を引き寄せ、肩甲骨を探るように甘く歯をたてる。佐助はされるがまま荒げた息の間で喘ぎ、先ほどまで幸村を飲み込んでいた入り口から精を零して肌を滑らせた。
 幸村は自分より細く伸びた佐助の指を絡めとるようにしながら、互いの肉茎を擦った。亀頭を締め付けると佐助の背筋が震えて、尽きることを知らぬように熱ばかり募る。
佐助の身体を支える片手で腹をいじましくさすれば、割れた腹の下で忍びの柔軟な筋肉が強張り、佐助が意味を成さない言葉で喘ぐのにあわせるように震える。
 うわごとのように幾度も幾度も繰り返し名を囁いてやりながら肩へ噛み付き、幸村はもう一度、佐助へ精を吐き出した。

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